独身女性のマンション購入術

女性に人気のコンパクトマンションを購入するメリットは? 実践マンション購入術!

独身女性のマンション購入術

いま、独身女性のマンション購入がブームとなっています。女性の皆さんも「独身の先輩がマンションを買ったらしい」という噂を耳にしたこともあるのでは。ひとむかし前までは結婚してから買うものと思われていたマンションですが、最近は独身女性の購入も珍しくなくなってきました。人気があるのは「都市型コンパクトマンション」と呼ばれるものです。
今回は独身女性がコンパクトマンションを買うときのメリットとそのリスクについて解説いたします。

都市型コンパクトマンションってどんなもの

そもそも「都市型コンパクトマンション」とはどのようなマンションを指すのでしょうか。はっきりとした定義はないものの、下記のような特徴のある物件を指すことが多いようです。

  • 1.山手線の内側を中心としたエリア
  • 2.駅から徒歩5〜10分以内に立地
  • 3.広さは30〜50平方メートル程度
  • 4.間取りは1LDK〜2LDK

独身女性が購入するメリットは

ではどうして独身女性にこのようなマンションを購入する人が多いのでしょうか。マンションを購入する人が増えた理由としては、下記が挙げられます。

  • 手ごろな価格で都心のマンションが供給されるようになってきたこと
  • 低金利が続き家賃と同程度で新築分譲マンションを購入できるようになっていること
  • 単身者が住みやすいコンパクトマンションの供給が増えたこと

実際にモデルルームに足を運んでみると、分譲マンションの構造や設備は賃貸物件とは比較にならないほどのハイスペック。「この物件が家賃と同程度のローンで購入できるなら!」と即決してしまう人もいるようです。

実際にこの一年で購入した方の声を聞いてみると、素敵な新築マンションに住むことで自分自身の心と暮らしを豊かにすることができた、という精神面のメリットを挙げる人が多いようです。
「“自分の城”を持つことでストレスを解消し精神的にも豊かになれる」という効果も、都会で働く単身女性が積極的にマンションを購入するようになった理由のひとつに挙げることができるでしょう。

独身時代にマンションを購入するリスク

しかし、独身であることや、女性であることによって、購入時に気をつけるべきポイントもあります。女性が独身時代にマンションを購入する最大のリスクは、「近い将来、結婚や子どもの誕生などで家族構成が変化する可能性が高い」ということでしょう。

そのリスクを回避するための方法として注目されているのが、マンション賃貸です。結婚したり子どもが生まれたりした場合に備え、無理をして広くて高価な物件を購入するよりは、ひとり住まいに適する広さの物件を購入し、手狭になった時に、他の物件に引越しをして、今まで住んでいた物件を賃貸するという方法が有効なのです。

ここで、改めて1ページ目のコンパクトマンションの特徴1〜4を思い出してみましょう。実は、これらの条件は「賃貸に出しやすい」条件とも一致しているのです。

  • 1.山手線の内側を中心としたエリアで
  • 2.駅から徒歩5〜10分以内に立地
  • →賃貸需要が高く、賃料が下がりにくい
  • 3.広さは30〜50平方メートル程度
  • 4.間取りは1LDK〜2LDK
  • →ワンルームを借りる人よりは、2人でも住める間取りを借りる人のほうが長期間、きれいな状態で部屋を借りてくれるケースが多い

つまり「都市型」で「コンパクト」なマンションは、賃貸物件としても有望なのです。

住宅ローンを組む時の注意点

手狭になって住めなくなってしまった場合「売却する」という選択肢もたしかにあります。しかし何年も住まないうちに物件を売却すると、購入時に組んだ住宅ローンを下まわる価格で手放さなくてはいけなくなる可能性が高まります。その場合、マイナス分は自己資金から返済しなくてはなりません。売却する可能性が高い場合には物件価格ギリギリまでローンを組まないように注意をする必要があります。

また、結婚相手と共有名義で新たに住宅を購入する場合は、それまで住んでいたマンションのローンを「居住用」のものから「投資用」のものに変更する必要が出てくるので注意しておきましょう。

2LDKなど少し広めのマンションを買って、子どもが小学校にあがるまでは住みつづける、というような場合には各銀行で用意されている「女性専用ローン」もおすすめです。出産前後の休職時にローンの支払いを猶予できるなど、女性ならではの事情に対応してもらえます。

いずれにせよ、マンション購入の目的は「心豊かに暮らすこと」。流行っているからという理由だけで無理して購入することはお勧めできません。「都市型コンパクトマンション」に限らず、自分らしく暮らせる物件をじっくり選びましょう。

■池田 早知子(いけだ さちこ)
NPOリビングスタイルカウンシル代表理事・宅地建物取引主任者・住宅ローンアドバイザー
大手不動産会社勤務を経て、新興マンション分譲会社の商品企画部門の取締役として数多くの物件を開発。独立後はマンションの商品企画のコンサルティングに関わる一方で、NPOリビングスタイルカウンシルを立ち上げ「住まいはライフスタイルの実現のステージ」をテーマに雑誌やウエッブサイトのコラム連載、講演、コンサルティング活動などで活躍中。
http://www.livingstyle.jp/